常にブータンの友人 ブータン王国国王陛下

2011年11月18日 11:00

 国賓として来日されているブータン王国国王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下と同国王妃ジツェン・ベマ・ワンチュク陛下を歓迎する歓迎会が17日、衆議院本会議場で催され、衆参両院議長、野田佳彦総理ら閣僚、衆参の国会議員らを前に、ワンチュク国王陛下は「日本は常にブータンの友人であり続ける」と語りかけた。

 また、「ブータンは国連安全保障理事会の(常任理事国)議席拡大の必要性だけでなく、日本がその中で指導的な役割を果たさなければならないと確信している」と話され、日本の国連安保理常任理事国入りについても支持する考えを示された。

 また「日本は従来よりブータンの最も重要な開発パートナーのひとりである」と語られ「両国の友情の絆をより強め、深めるために不断の努力を行うことを誓います」とあいさつされるとともに「日本と日本国民がいつも常に平和と安定、ハーモニーを経験し、これからも繁栄を享受するように」との祈りを議場で捧げ、日本に対しての親愛なる思いを伝えられた。

 横路孝弘衆議院議長は「(ブータン国王は)国民総幸福量を追求する理念のもと、経済成長を過度に重視せず、民意や伝統的な文化、自然環境に配慮した国づくりを実践されておられます。貴国の理念は我が国の復興においてはもちろんのこと、世界の平和と安定を考える上でも広く受け入れられるべきものであると考えます」と国づくりへの理念、思想を高く評価し、来日を祝福した。(編集担当:福角忠夫)