靖国参拝「他国の反応より政教分離の憲法問題」

2021年09月28日 06:04

 立憲民主党の枝野幸男代表は27日までの記者団への取材に応じ、靖国神社参拝に関して「宗教法人ですから、政治と完全に切り離すべきだというふうに私は思っています」と「政教分離」の原則を踏まえた対応をするとし「私は総理になった時に参拝いたしません」ときっぱり答えた。

 枝野氏は総理・閣僚の参拝問題は「他国の反応より、政教分離の日本国内の憲法問題だと思っている」と語り、閣僚参拝問題は憲法(政教分離)との問題だとした。

 記者団から靖国参拝は憲法違反という考えか、との問いには「個人としてどの宗教を信仰し、宗教行動をとるのかということそのものは政治と絡めない限り、信教の自由。内閣総理大臣であれ、国会議員であれ有していると。ただ、それを政治と絡めることは政教分離の趣旨に反する。参拝したことを宣伝する性質のものではない」と語った。

 また、自民党新総裁が29日に決まるが、その後の「選挙管理内閣」に関して「国会での議論を逃げずにやっていただきたい」と国会論戦を求めた。

 枝野氏は「(政府・与党は憲法に基づく臨時国会召集要求にも)国会を開かず、国会での議論から逃げてきた」と問題視。総選挙を直前に控えた「選挙管理内閣」であっても、代表質問に答えて終わる国会にするのではなく、一問一答でやり取りする予算委員会で本格的議論を経て、総選挙に入るよう求めた。

 また「記者会見等も含め、説明しない政治を特にこの2年近く、強く見せつけられてきた」と指摘。「選挙管理内閣とは言え、政権ができれば国会での議論を逃げずにやっていただきたいということに尽きる」と国会論戦を求めた。論戦を通して政府・与党と政策の違いを浮き彫りにしたい考えだ。(編集担当:森高龍二)