岸田文雄総理は5日、プリンストン大学客員研究員で国立研究開発法人海洋研究開発機構フェローの眞鍋淑郎(まなべ・しゅくろう)さんがノーベル物理学賞を受賞することになったのを受け「日本国民として誇りに思います。こころから敬意を表します」と祝意を示した。
そのうえで「科学技術立国である我が国において、政府としても、あらゆる分野でイノベーションを起こし続けることを目指し、独創的で多様な研究をしっかり支援していくとともに、人材育成など未来への投資を積極的に進めてまいります」とコメントを発表した。
岸田総理は「今回の受賞は、信頼性の高い地球温暖化予測を実現する地球気候の物理モデルについての業績が世界で高く評価された」と評した。
また「日本における研究活動の積み重ねをもとに、海外で活躍されている研究者の独創的な発想による真理の発見が、人類社会の持続的な発展や国際社会に大きく貢献し、世界から認められたことを日本国民として誇りに思います」と祝福した。
真鍋氏は大気中の二酸化炭素濃度の上昇と地球の表面温度上昇の関係を明らかにした。愛媛県出身の気象学者。気候変動の研究を通して、今や人類の課題になっている「地球温暖化」の確実な予測に貢献する業績が高く評価された。90歳。12月10日に授賞式がある。(編集担当:森高龍二)