2020年国勢調査の確定値が出たことにより、衆議院選挙「小選挙区」の定数是正に「10増10減」地域が確定した。
これを受けて、金子恭之総務大臣は3日の記者会見で「衆議院議員選挙区画定審議会において、来年6月25日までに適切に区割りの改定作業が進められていくものと承知している」と語った。1票の格差是正のために必要な措置で、是正されれば2倍の格差は解消される。
定数是正により定数が増えるのは東京(5議席増)神奈川(2議席増)埼玉(1議席増)千葉(1議席増)愛知(1議席増)の1都4県。
定数が減るのは宮城、福島、新潟、滋賀、和歌山、愛媛、岡山、広島、山口、長崎で、各1議席減る。
また比例代表でも、全国11ブロック(定数176)のうち、東京ブロックで定数が2増、南関東ブロックで定数1の増になる。一方、東北ブロックと北陸信越ブロック、中国ブロックでは定数が各1減になる。自民党では現職議席が減る箇所が多いため、他党以上に選挙区調整が難しくなりそうだ。(編集担当:森高龍二)