立憲から番組制作費1000万円以上の資金提供

2022年01月06日 06:09

 エッセイストの小島慶子さんや東京新聞記者の望月衣塑子さんらネットメディア「Choose Life Project」の番組出演者らが5日、同社が昨年春から約半年間にわたって大手広告会社や制作会社をはさむ形で立憲民主党から番組制作費として1000万円以上の資金提供を受けていたことを確認したとして「特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは報道倫理に反する」と同社に対して抗議するとともに、指摘した約半年間についての金の流れと詳細について公表し、第3者による検証を行うよう求めた。

 同社は「広告に依らない、市民スポンサー型のメディアを目指す」「自由で公正な社会のためにー公共のメディアをめざす」として番組制作、報道にあたっている。

 小島さんらは(1)公共メディアを標榜しつつ、公党の資金で番組制作を行っていた期間が存在すること(2)その間、公党との関係を秘匿し、一般視聴者から資金を募っていたことが特に問題と指摘。

 今回の行為は「公正な報道の根幹を揺るがす行為で、(立憲から番組制作に資金提供を受けていたことを)出演者やクラウドファンディングの協力者、マンスリーサポーターなどに一切知らせていなかったことは、重大な背信行為」と非難している。

 一方、Choose Life Projectは同日、抗議を受けたことを公表し「不信感等を与えてしまう形となり、大変申し訳なく思っております。現在、経緯について、どういった形で報告できるか検討を続けており、あす6日中には、お伝えできるよう整理しております。今、しばらくお待ち頂きますよう、よろしくお願い申し上げます」と6日中に対応するとしている。(編集担当:森高龍二)