60歳以上の熟年離婚では離婚後、かつての伴侶が生活困窮しても「いかなる場合でも生活費の一部を負担する責任を負う必要はない」と考える人が2割を超えることが内閣府の世論調査で分かった。一方、10代は、そうした考えは11.7%にとどまった。男女比では男性21.7%、女性16.9%と男性の方が高かった。
内閣府は「離婚と子育てに関する世論調査」を昨年10月21日~11月28日までの間に18歳以上の日本国籍を有する5000人を層化2段無作為抽出方法により郵送実施。2768人から有効回答を得た。
その結果、「責任を負う必要はない」は10代では11.7%だったが、年齢が上がるごとに、責任を負う必要はないとする回答が上昇。50代では17.9%、60代では22.3%、70歳以上では24.8%と4人に1人が「責任を負う必要はない」と答えた。
一方、「責任を負うべき」は全体では12.4%。50代が最も低く7%、60代は11%、40代は12.2%、70歳以上は13.3%、30代は15.6%だった。「場合によっては責任を負うべき」は全体で68%だった。60代、70代も6割を超えた。(編集担当:森高龍二)