立憲民主党の泉健太代表は21日、国民民主党が政府予算案に衆院で賛成に回ったことについて「驚いている。騙されてなければいいなと」と語り「予算の賛否は総理の首班指名と同じぐらいに非常に重たいものだ」と述べた。
泉代表は「トリガー条項について政府から何が取れたのか。数円だけとか短期間とかで本予算案に賛成をしてしまうということであれば、与党か野党かのスタンスが問われると思う。政府案に賛成をするということは(国民から見て)選択肢ではなくなってしまう」と与党の立ち位置になったことを示す結果になると、重い選択だと述べた。
泉代表は「立憲民主党は、自民党に代わる政権の選択肢となりうるとして政策を提示してきた。対案を提示して与党と戦ってきた。自民党に代わる政権を作れるよう、自民党に代わる政策の選択肢を提示していきたい」と政策提案の政党であることをアピールした。
立憲は政府案に対し(1)無料検査の実施・収入の減った医療機関や介護施設への経済的支援など感染拡大防止や万全な医療提供体制の確立に向けた取り組み強化、トリガー条項の発動、灯油・重油の購入費補助など原油価格高騰対策の実施などの予算に11兆6000億円の上積み。
(2)ベーシック・サービスの充実、安定的な提供、地球環境問題の解決に向けた取り組みの強化などに5兆1000億円の上積みをあげる一方(3)年度内に支出される見込みのない公共事業関係費の削減や病床機能再編(病床削減・病院統合)支援事業の中止、カジノ管理委員会に係る予算の削減、過大目標に基づくマイナンバーカード発行経費の是正などで約6兆円の削減を行う予算組み替え案を示し、政府に修正を求めている。(編集担当:森高龍二)