政府予算案に衆議院で賛成に回った国民民主党の玉木雄一郎代表は21日夜、賛成の最大理由に「さきの衆院選で公約に掲げた『トリガー条項』の凍結解除によるガソリン値下げを実現するため」と説明した。岸田文雄総理はトリガー条項凍結解除も視野に検討する姿勢を示しているためだ。
玉木代表は「国民に真に必要な政策を前に進めることが必要」といい「ウクライナ情勢の緊迫もあり、原油価格が高騰。特にガソリン価格が上がっている。車を使って生活せざるを得ない地方の方には大きな負担になっている」とトリガー条項凍結解除によるガソリン価格の値下げが必要と強調。
トリガー条項はガソリン価格が1リットルあたり160円を上回り3か月続けば、自動的に25円10銭を減税するもの。玉木代表は「岸田総理がトリガー条項凍結解除を検討すると明言した」とし「ガソリン値下げに方向性が見えた。このトリガー条項凍結解除を勝ち取るために予算案に賛成した」としている。
玉木代表は「減税の穴受けに、ひと月当たり1300億円かかるが、その分、個人や企業の負担軽減になる。是非、実現につなげていきたい」と意欲を示している。
一方、同党の参院議員からは参議院でトリガー条項凍結解除を出し渋るようであれば、徹底的に闘っていただきたい、と政府の出方を注視していく姿勢を示す声もある。(編集担当:森高龍二)