危機管理意識は立憲の蓮舫参院議員の方が岸田文雄総理より上だった。ロシアによるウクライナ侵攻にウクライナ外相が「ロシアが全面的侵攻開始」と投稿したことやロシア共同が「ロシア通信によると、ロシア国防省は24日、ウクライナの軍事施設を標的に攻撃を行っていると表明した」と報じたことを取りあげ、蓮舫議員は参院予算委員会冒頭で「この事実をご存じか」と提起し、岸田文雄総理が「情報収集・情報把握に全力をあげている」と答えるにとどまった。
このため、蓮舫氏は「今夜はG7首脳テレビ会議もある。国家安全保障会議を今すぐ開くべきではないか。私たちは予算委員会に柔軟な対応をします」と国家安全保障会議をすぐさま開いて邦人保護など日本政府としての対応を行うよう提言した。
岸田総理は「邦人保護など政府として具体的に取り組まなければならない問題が山積している。政府としては適切なタイミングで国家安全保障会議を開催したいと思っています。国会のご了解もいただきながら、適切な時期にしたい」と緩い対応だった。
これに山本順三参院予算委員会委員長が「こういう状況です。総理、一端、官邸に帰っていただいて、関係大臣の方々も帰って頂いて結構です」と促し、委員会を中断。その後、国家安全保障会議閣僚会合は開かれた。
福山哲郎前幹事長は「蓮舫さんの指摘は適切だ」と評した。ネット上でも「機を見るに敏な行動に感謝いたします」「今日は適切なご提案でした」「緊急をようする非常事態だと思います。適切な提案ありがとう御座います」と評価の声が相次いだ。(編集担当:森高龍二)