安住淳財務大臣は10日開かれた衆議院予算委員会での締めくくり総括質疑で若井康彦議員(民主党)の質問に答え、第3次補正予算案(総額12兆1025億円)の特徴について「大震災からの復旧でなく、復興のための予算になっている」とするとともに、復興にあたってめざす姿の一例として「石巻漁港は非常に老朽化している。環境衛生状況の良い漁港をつくったり、加工場をつくることは重要な課題になっている。震災により非常に悲惨な市場の破壊状況だが、災い転じてとするために、第3次補正で世界一衛生環境の良い近代的な市場を石巻市場なり、気仙沼市場がつくることによって先進的な地域になるような復興にしていかなければならない。そのための予算というものを今回つけた」と語り、震災を契機に世界のモデルになるような地域再生につながるようにしたいと意欲を示した。
また、安住大臣は「国が箸の上げ下げまでを決めるのでなく、それぞれの自治体が廃墟の中から立ち直って、どおいう未来像をつくっていくか、そこで積み上げられてきたものを応援する」ために、国として全力を尽すとの姿勢を示した。(編集担当:福角忠夫)