Hondaは、世界初の自律行動制御技術を新たに搭載した、ヒューマノイドロボット「新型ASIMO」を発表した。
「新型ASIMO」は、周囲の人の動きに合わせて自ら行動する「判断」能力を備えたことにより、これまでの「自動機械」から「自律機械」へと進化。人の操作を介在せずに連続して動き続けることが可能となった。また、知能面、身体面ともに状況適応能力が格段に向上したことで、多くの人が行き交うパブリックスペースや、オフィスといった環境での実用化に、また一歩近づいている。
同社は、「技術は人のために」という創業の精神のもと、新しい製品の創造や技術の進化に挑戦。ヒューマノイドロボット研究についても、人の役に立ち、人間社会の生活を豊かにするという夢の実現に向けて、ヒューマノイドロボット「ASIMO」の開発を行ってきた。このようなヒューマノイドロボット研究から生まれるロボティクス技術と応用製品の総称を「Honda Robotics」と定め、今後も引き続きヒューマノイドロボット研究を続けていくとともに、量産製品への転用や応用製品の実用化にも積極的に取り組んでいく。
なお、この「Honda Robotics」の考え方を踏まえて今回、ASIMOで培った多関節同時軌道制御技術と姿勢制御技術を応用し、人が立ち入れない危険な場所や、足場が不安定な場所で作業を行う「作業アームロボット」の試作機も公開している。