陛下 沖縄県民に寄り添う『お言葉』

2022年05月16日 14:26

 沖縄本土復帰50周年記念式典が15日、沖縄と東京で同時開催された。天皇陛下は御所からオンラインで臨席。「大戦で多くの尊い命が失われた沖縄において、人々は『ぬちどぅたから』(命こそ宝)の思いを深められたと伺っていますが、その後も、苦難の道を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを致しつつ、この式典に臨むことに深い感慨を覚えます」とお言葉を述べられた。

 また本土復帰の日は中学1年だったと振り返られ「両親と一緒にニュースを見たことをよく覚えています。そして、復帰から15年を経た昭和62年(1987年)国民体育大会夏季大会の折に初めて沖縄を訪れました。その当時と比べても、沖縄は発展を遂げ、県民生活も向上したと伺います」と述べられ「たゆみない努力に深く敬意を表します」と語られた。

 そのうえで、陛下は「沖縄には、今なお様々な課題が残されています。今後、若い世代を含め広く国民の沖縄に対する理解が更に深まることを希望するとともに、これまでの人々の思いと努力が確実に受け継がれ、豊かな未来が沖縄に築かれることを心から願っています」と沖縄県民に寄り添うお言葉を贈られた。(編集担当:森高龍二)