ホンダは7月12日、新型「シビックType R』に関する情報をウェブサイトで先行公開した。新型シビックType R、発売は2022年秋を予定しており、これに先駆け7月21日にワールドプレミアすることも合わせて発表された。
現行シビックは11世代に該当し、今年2022年に50周年を迎える。1972年7月12日に販売を開始したシビック・シリーズは50周年を迎えた。また「Type R」ブランドは、1992年に発売された「NSX Type R」から始まり、今年の11月に30周年を迎える。そしてシビック初代「Type R」の発売は1997年8月、今年8月に25周年を迎える。
今秋登場するCIVIC Type Rは、シビック“最後のタイプR”かもしれないという噂もあり、異端とも云えるType Rシビックのファンだけでなく注目すべきメーカー・チューンド・スポーツモデルだ。
ところで50年以上前の1969年、ホンダのエンジン開発陣は苦悩していた。本田宗一郎氏が一貫してこだわってきた空冷エンジンを断念。米国排ガス規制マスキー法クリアを含め、水冷エンジンのメリットを認め、水冷エンジンの開発に動いたのである。最初にホンダ製水冷ユニットを積んだのは軽自動車のライフだったが、1.3リッター空冷で頓挫していた登録小型車用エンジンも水冷に切り替えて開発が始まった。
新しい水冷エンジンの開発は完全な白紙からはじまった。さらに、それを積む製品であるクルマそのものに、“グローバルで通用するクルマに!”という命題が与えられた。
プロジェクトがスタートする。開発・設計は若手スタッフが中心になって進められ、それまで商品開発の陣頭指揮を執ってきた本田宗一郎氏は、設計から一歩引いたところに立っていたという。Hondaが世界に向けて送り出す新型小型車の名前は「CIVIC」となった。
第11代目の新型シビックに設定となるType Rのワールドプレミアは、ホンダ公式YouTubeチャンネルで配信される。日本時間の7月21日11時00分、配信開始予定だ。(編集担当:吉田恒)