自民党の石破茂元幹事長は直近のブログで「誰を国葬とすべきかの基準を定めることは不可能でしょうが、決定に至るプロセスにおいて『主権者である国民の意思』が表明される、ということが重要。それには憲法上『国権の最高機関』と位置づけられ、全国民を代表する議員によって構成される国会の議決がまず必要」と提起した。
石破氏は「両院の議決があって、意見を求められた内閣(内閣総理大臣)が、これに異存のない旨を表明する、という流れが考えられる」とし「内閣から国会に対して国葬を執り行いたい旨の提案があり、これに国会が同意する、という形式も当然ありうるが、これは今後の議論」と書いている。
また「司法の合意をどのように得るのかについては、最高裁長官の談話の発出などが考えられますが、そもそも司法の合意が果たして必要なのかにつき、私はやや懐疑的」との思いも述べている。
石破氏は「国葬に関する議決は、可能な限り全会一致によるのが望ましいというべきでしょう。せっかく議論を進めるべき機会に、徒に時間を浪費し、問題を先送りするようなことはすべきではない」と国会で早期に議論すべきだとしている。(編集担当:森高龍二)