岸田文雄総理は19日、台風14号への対応のため、国連総会への出発を延期すると発表した。出発は20日の状況を見て判断するとした。
岸田総理は「国際的な秩序が今問われている、その中で日本がしっかり発信できるかどうか、大変重要な課題だ」と国連総会での発言の意義を述べたうえで「災害、これは国民の命、暮らしが懸かっている。最も大切な課題だ。この両者、政治としてしっかり責任を果たすため、具体的な対応について20日の状況をしっかり確認した上で判断したい」と語った。
岸田総理は国連総会に出席のため19日に出発を予定していた。岸田総理は「今年の国連総会のテーマは歴史的な分水嶺。ロシアのウクライナ侵略等により国際秩序の根幹が揺らいでいる今こそ、国連憲章の理念と原則に立ち返り、いかに実現するか、国連改革の必要性などを含め、日本の考え方をしっかり発信していきたい」とした。
また「英国のトラス新首相とのバイ会談を含め、様々なバイ会談、CTBT(包括的核実験禁止条約)首脳級会合を始め、各種マルチの会合にも出席していきたい」と語った。
また台風14号について「本日、適時的確な情報提供、被害状況の迅速な把握、警察・消防・自衛隊など関係機関が災害応急対策に全力で取組むこと等を改めて指示した。人命を最優先に、被害の最小化を図りつつ復旧に向けて現地のニーズをきめ細かく把握し、政府を挙げて対応に万全を期していく」と語った。(編集担当:森高龍二)