岸田総理 国連総会出席での成果を強調

2022年09月26日 06:54

 国連総会に出席し、一般討論演説やマルチ会合に出席したことを踏まえて、岸田文雄総理は22日、内外記者会見を行い、一般討論演説で(1)安保理を含む国連改革と国連の機能強化(2)国際社会における法の支配を推進する国連の実現に向けた取組み(3)新たな時代における人間の安全保障の理念に基づく取組みをアピールしたと強調。

 岸田総理は「この3つを実現するため、今後とも、各国の声に真摯に耳を傾け、国連及び多国間主義への日本としての強いコミットメントを示していきたい」と語った。

 また首脳級でのCTBT(包括的核実験禁止条約)フレンズ会合に関して「CTBTの発効促進、普遍化、検証体制の強化等に加え、残りの発効要件国の署名・批准を求める共同声明が採択されたことで、国際社会への強いメッセージを発信することができた」との認識を述べた。

 また岸田総理は「国連女性機関が主催したHe For Sheサミットで女性活躍促進に積極的な首脳としてHe For Sheチャンピオンに就任した。この機会を捉え、私からも12月に東京で開催する国際女性会議、WAW!を念頭に置きつつ、ジェンダー平等の実現に向けた日本の決意が不変であることを宣言した」と語った。

 加えて、岸田総理は日韓関係について「韓国の尹(ユン)大統領との間でも懇談を行い、懸案を解決して日韓関係を健全な関係に戻す必要性を共有した。1965年の国交正常化以来築いてきた友好協力関係の基盤に基づき、日韓関係を未来志向で発展させていくという考えで一致し、現在行われている外交当局間の協議を加速化するよう指示することとした」と述べた。(編集担当:森高龍二)