浜田靖一防衛大臣は14日の記者会見で、原発に向かうミサイルに対して「迎撃能力を高めるべく、しっかり検討を進める」と語った。
浜田大臣が13日の衆議院外務・安全保障など3委員会の連合審査会で、原発防護の強化目的でPAC3(地対空誘導弾パトリオット)の配備見直しに「前向きに検討していく」旨を話したことについて記者団に聞かれ、浜田大臣は「現行のPAC3の28個高射隊の具体的な配備地の見直しを検討する旨を述べたものではなく、立憲の玄葉光一郎議員に『原発に向かうミサイルに対して万全を期すことが必要である』とされたことを受けて『前向きに遺漏ないよう、今後とも検討』する旨を述べたものだ」と語った。
そのうえで「いずれにせよ、新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた議論を加速する中で、原発に向かうミサイルへの対応も含め、迎撃能力を高めるべく、しっかり検討を進めていきたい」とした。
玄葉氏は連合審査会で、ロシアがウクライナ国内の原発施設を攻撃していることを踏まえ「原発が狙われるリスクが高まっている」として、原発立地県の近くにPAC3を配備する考えがあるかを質していた。(編集担当:森高龍二)