非核3原則堅持 維持姿勢でよいのかと石破氏

2022年10月12日 06:33

 自民党の石破茂元幹事長は10日までの直近のブログで「安全保障環境が激変する中、日本の『専守防衛に徹する』『非核3原則は堅持する』等の根本的な姿勢を維持したままでよいのかが問われている」と再考を提起した。

 石破氏は「専守防衛は畢竟、国土が戦場になることを所与のものとする最も難しい防衛姿勢で、持久戦を本質とするため、人員・弾薬・燃料・食糧等々が十分に確保され、継戦能力が維持されていなければ成り立つものではない」と記述。

また「政府は一貫して専守防衛を『憲法の精神にのっとった防衛戦略』(安倍内閣答弁書・2015年3月24日)と言い切っており、ここにいう『憲法の精神』とは憲法の3大原則の一つ『平和主義』のことである以上、これを変更するのは容易なことではありませんが、平和主義と専守防衛はいかなる論理的整合性を持つのかを根本から議論すべき時期に来ていると思う」とも議論を投げた。

石破氏は「今回の北朝鮮のミサイルは4600キロ飛翔し、グアムまで届くことを実証した。アメリカ西海岸、東海岸まで到達する能力を持つのも時間の問題。ここで拡大抑止(核の傘)の実効性を高めることを議論しないでどうするのか」と核にも言及した。(編集担当:森高龍二)