Hondaの汎用製品生産販売合弁会社である嘉陵-本田発動機有限公司(以下:嘉陵ホンダ)は新工場の建設完成を記念し、本日竣工式典を行った。
新工場の投資額は約2.1億元(約25億円)。鋳造、プレス、塗装、完成品の組み立て、点検、製品梱包などの生産工程を備え、旧工場で培った生産技術と新たな環境技術を取り入れた先進的な工場として来月から稼働開始する。なお、旧工場はこれにあわせて10月末に生産を終了する。
現在、嘉陵ホンダでは中国国内向けの生産、販売に加え輸出も行っているが、国内の需要拡大の見込みに加え、今後輸出も拡大する予定。新工場はHondaの汎用事業のグローバル展開において、最も重要な生産拠点の一つになる。新工場は、2011年末に90万台の生産体制が整うという。将来的には、200万台までの生産拡大が可能な用地や工場設計としており、需要の急速な拡大にも対応できる体制を確立。また、Hondaの「グリーンファクトリー」コンセプトを随所に取り入れ、ソーラーシステムの導入による電力削減、有機溶剤を使わず環境にやさしい粉体塗装の採用によるVOC排出の大幅削減、雨水・排水の再利用、自然採光の導入など、環境に配慮した最新鋭の省エネ型工場となっている。
嘉陵ホンダでは、汎用エンジン、ポンプ、芝刈機などに加えて、今年4月から小型耕うん機の生産も開始。また、汎用エンジンのGX390は、今年8月に、中国環境保護部が発表した厳しい排出ガス規制を、業界で初めてクリアするなど、新しい価値を持った商品の提案や環境対応に積極的に取り組んでいる。