岸田文雄総理は都内で3日開かれた国際女性会議WAW!に出席し、女性に対する性暴力について触れ「クライナなどで避難民の9割が女性と子どもであるとされる。女性に対する性的暴力等、ロシア兵による数え切れない蛮行も報告されている」と非難した。
岸田総理はアフガニスタンやウクライナから逃れてきた女性たちへの一時避難施設の提供など国際開発協力について例示したうえで「日本は今後もJICA(国際協力機構)や国連女性機関、紛争関連の性的暴力生存者のためのグローバル基金等を通じ、世界の女性一人一人に目を向け、人権の保護と能力向上、平和・安全保障への参画推進等に取組んでいく」とアピールした。
一方、新しい資本主義の実現を掲げる岸田総理は「女性の経済的自立は新しい資本主義の中核だ」とも述べた。
岸田総理は「誰もが生き生き暮らせる社会を実現するには女性の立場からの視点を制度や政策に反映することが欠かせない。私はジェンダー主流化を取り入れた成長と分配の好循環を推し進めている」と語った。
また取組みの具体例として、岸田総理は「日本国内の大企業に対し、男性の賃金に対する女性の賃金の割合の公表を義務化し、男女間の賃金格差の是正に取組んでいる。産後パパ育休の創設などの取組みを積極的に進めている」と紹介した。(編集担当:森高龍二)