ロート製薬がたるみに関する意識や実態について、全国の20代から40代までの男女約450名を対象に意識調査を実施した結果、「ほうれい線、口元のたるみ」は、見た目年齢を判断する上で大きなポイントであると判明したという。
「女性の年齢を判断するときに見る顔のポイントはどこですか」という質問に対して、全体の76.3%が「ほうれい線」と回答。この結果から女性の見た目年齢を決める上で「ほうれい線」は大きな要素であると考えられる。さらに「自分の顔のパーツで年齢を意識する、変化を感じるのはどんなことですか」という質問には、30代以上の女性は7割以上が「ほうれい線、口元のたるみ」と回答、20代女性は「ほうれい線・口元のたるみ」の回答が半数以下ということから、30代がたるみを感じ始めるターニングポイントとなっているようだ。
また、女性に対して「顔のたるみやしわでケアをしたい部分」については、各年代ともに「ほうれい線や口元」が1位となっている。しかし、たるみを感じつつも実際にたるみのケアを行っている方は女性でも2割にとどまっており、ケアをしたいと思っていながらも実行にまでは至っていないという意識と実態のギャップが浮き彫りになった。
とはいえ、横ばいと言われている化粧品市場全体でもエイジングケア市場は102%と堅調に推移。中でも、エイジングケアマスクは102%で推移しているという。顔にうるおいとハリを与え、「ほうれい線」対策を実施する女性が年代を上がるごとに多くなっているのは事実のようだ。
このような中、各化粧品メーカーはエイジングケアマスクの開発、発売に力を注いでいる。前述のロート製薬は、機能性化粧品の先駆けとなる『Obagi』ブランドから、ハリ・弾力に重要な「コラーゲン」「エラスチン」に着目した濃密マスク「オバジ ダーマエラスティックX コンセントレイトマスク』を発売、好評を得ているようだ。また、ファンケルから発売している「エイジングケア マスク」は、コクのある美容液をたっぷり含ませた伸びの良いリフトアップシートで肌を引き上げながら美容成分を集中的に与えるという。
アンケートで「女性の顔を見たときに好印象を持つポイントはどこですか」という質問に対し、男女ともに1位の回答は「肌にハリがある」。また女性は男性に対しても約半数が「肌のハリ」が好印象のポイントと回答しており、女性にとって「肌のハリ」は見た目の印象を決める大きなポイントとなっている。女性が「肌のハリ」を保つためのケアを始める年齢が早くなるのか、またそのために化粧品業界各社はどれだけ訴求力ある商品を開発、販売できるのか、今後も注力していきたい。