新型コロナウイルスの流行が始まってから、まる3年が経とうとしている。感染は未だ収まっていないものの、世界的に規制が緩和されつつある中、日本でもいよいよ、厚生労働省で感染症法上の分類見直しに向けた議論が本格的に始まった。新型コロナウイルス感染症は現在、危険度が2番目に高い「2類」相当に指定されているが、季節性インフルエンザと同じ危険度である「5類」への引き下げが検討されるという。5類になれば、一般の医療機関で診療が受けられるようになる一方、治療費の一部やワクチン接種費などは原則自己負担になる方向だ。日本医師会はこれを懸念し、新型コロナウイルス独自の分類を新たにつくるべきだとの見解も示しており、議論は紛糾しそうだ。いずれにしても今後、新型コロナウイルス感染症から身を守るには、今まで以上に個人個人の自己防疫意識が大切になってくるだろう。
特に空気が乾燥する冬場は、インフルエンザなどのウイルス性の感染症も流行しやすくなる時期だ。コロナ禍の影響で室内空気環境への関心が飛躍的に高まったが、それでも寒くなるとどうしても換気が疎かになりがちなので気をつけたい。暖かい空気を逃したくないからと換気を怠っていると、ウイルスだけでなく、湿気や二酸化炭素などで汚れた空気が滞留してしまい、シックハウス症候群等の深刻な健康被害を引き起こす場合もあるので注意が必要だ。また、換気を行うことで乾燥した外気を取り込むことができるため、結露の防止やカビの予防などにもつながる。
室内の空気環境を整えるために、空気清浄機を使用している家庭も多いだろう。中でも、新型コロナウイルスなどへの感染価の減少が実証されたシャープのプラズマクラスター搭載機や、パナソニックのナノイー搭載機などは、根強い人気を保っている。
そして今、注目されているのが、積水ハウスが開発した戸建住宅の次世代室内環境システム「SMART-ECS (スマート イクス)」だ。直近の採用率は同社新築住宅の80%を超えているという。
スマート イクスの特長のひとつに「換気ゾーニング」がある。家族が集まるLDKなどの生活空間を「風上」として、廊下などの非生活空間「風下」に空気が流れるようにコントロールする。そして「熱交換機能」による換気で、換気による熱損失を抑制。冷暖房効率も向上し、快適で省エネな24時間換気が可能となる、さらに外気中の粉じんや虫類は「サイクロン給気フード」で排出されるので、フィルター交換も5年に1回程度の省メンテナンスで済むのも嬉しい。さらに天井付空気清浄機がシーンに合わせて空気洗浄力をコントロール。一般的な換気システムのみの場合と比べ最大約2?5倍素早く汚染物質を除去できるという。ウイルスだけでなく、花粉やPM2.5などの微細な汚染物質もしっかりキャッチしてくれるので安心だ。
世間はすっかりアフターコロナへと向かいつつあるが、新型コロナウイルスが未だ脅威であることには変わりがない。また今後、同様の未知のウイルスや感染症が流行する可能性もある。手洗いやうがい、マスクの着用だけでなく、家庭や職場の空気環境の改善もしっかりと心掛がけたいものだ。(編集担当:今井慎太郎)