ルノー・カングー、フルチェンジして発売 ルノー・日産アライアンスのプラットフォーム

2023年02月28日 06:53

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新型ルノー・カングーのガソリン車「プルミエールエディション(7AT)」400.5万円

 ルノー・ジャポンは、ブランドのなかで量販車種と云えるユーティリティワゴン、ルノー・カングーのフルモデルチェンジした新型を、3月2日から全国のルノー正規販売店で販売すると発表した。

 新型ルノ−・カングーは、ルノー・日産・三菱のアライアンスが開発したミドルクラスのモデルに使用されるCMF-C/Dプラットフォームを採用する。

 このプラットフォームに、専用に開発されたメンバーやトーションビームなどを使用し、剛性や操縦安定性を向上させ、気持ちの良い走りが実現した。また、このプラットフォームの採用によって、積載性も大きく向上した。

 ボディサイズは全長4490mm×全幅1860mm×全高1810mm,ホイールベース2715mm。全長が従前よりも210mm伸びたことで室内空間は広くなり、荷室容量は前モデル比プラス115リッターの775リッターに、リアシートを倒した状態では更に132リッター増の2800リッターへと増え、より多くの荷物を積めるとともに、使い方の幅が広がった。 _

 新型は、ひと目でカングーとわかる親しみのある個性はそのままに、先進のエッセンスを取り入れたデザインへと生まれ変わった。フロントガラスを寝かせたフォルムは、空気抵抗を低減させるとともにダイナミックさを感じさせ、ボンネットに入れられたリブや、ワイドなショルダーラインを始めとする抑揚のあるボディラインが、エクステリアデザインに力強さを与えている。

 フルLEDヘッドライトとCシェイプデイタイムランプが装備されたフロントエンドは、クロームで縁取られたフロントグリルによって上質感を高めた。フロントバンパー両端に装備されたエアディフレクターは、フロントホイールが発生させる空気の乱れを抑えることで空気抵抗を減らす効果があり、燃費を向上させる。

 インテリアはフランス流の実用性と使い勝手の良さが融合したデザインと、乗員全員が快適で楽しい時間が過ごせるよう工夫された装備が特徴だ。形状が見直されたフロントシートは一回り大きくなり、サポート性も向上しています。3座独立6:4分割式リアシートには、大人3人がしっかりと乗車することができる。水平基調のデザインとなったダッシュボードは、ブラッシュアルミ調とダークグレー塗装パネル、各部に配されたクロームパーツで、上質感が高める。

 本革を使用したステアリングホイールは、マットクロームフィニッシャーで装飾され、ステアリングホイール両側には先進の運転・駐車支援システムの操作スイッチやメーター表示の切り替えなどのコマンドスイッチが配置。メーターパネルは、7インチデジタルインストゥルメントパネルとなり、先進感と視認性のよさを兼ね備える。

 搭載されるエンジンは、新たに1.3リッター直噴ガソリンターボエンジンと1.5リッターディーゼルターボエンジンがラインアップ。

 ルノー・日産・三菱アライアンスとダイムラーにより共同開発された先進のガソリンターボエンジンは、力強さと効率の高さを兼ね備え、1600rpmの低回転から240Nmの最大トルク、最高出力131ps/5000rpmを発揮する。WLTCモード燃費は15.3㎞/リッターだ。

 コモンレール式の直噴インジェクタを備え、最高出力116ps/3750rpm、最大トルク270Nm/1750rpmを発揮するディーゼルは、低回転域からの高トルクと高出力が、スムーズなレスポンスを実現した。同時に先進の環境に優しいクリーンディーゼルだ。WLTCモード燃費は17.3㎞/リッターだ。いずれのエンジンも、組み合わされるトランスミッションは高効率な電子制御7速AT(7EDC)だ。

 先進運転支援装備も充実している。ドライブを安心して楽しめるよう、アダプティブクルーズコントロール、レーンセンタリングアシスト、アクティブエマージェンシーブレーキ、そして日本導入モデルでは初となるエマージェンシーレーンキープアシスト、ブラインドスポットインターベンションなどの運転・駐車支援システムが、数多く装備された。

 新型カングーの価格は、ガソリン車が384.0万円から400.5万円、ディーゼル車が419.0万円から424.5万円。(編集担当:吉田恒)