岸田文雄総理は日米韓3か国首脳会談を終えての成果について「非常に落ち着いた雰囲気の中で3人の間で胸襟を開いたやりとりができた」と語った。
具体的成果として(1)日米韓安全保障協力を新たな高みに引き上げる=日米同盟と米韓同盟の連携を強化し、日米韓3か国の日米韓共同訓練を毎年実施する。
(2)日米韓連携の裾野を広げる=北朝鮮への対応については地域の抑止力、対処力の強化に加え、制裁について、完全な履行に向けた連携強化を確認。24年に日米韓3か国が理事国として揃う国連安保理でも緊密に連携していくことで一致。北朝鮮との対話の道が開かれていることについても認識を共有。
(3)日米韓連携を継続的かつ安定的に強化していく土台を作る=日米韓3か国のあらゆるレベルで重層的に連携を進めていく。日米韓首脳会合を少なくとも年に1回開催する。外務大臣、防衛大臣、国家安全保障局長もそれぞれ少なくとも年に1回会合を行う。財務大臣、商務産業大臣会合も行っていく。
この3点で「大変大きな、重要な成果を達成することができたと感じている」と強調した。岸田総理は日米韓共同記者会見で「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序が危機に瀕している。ロシアによるウクライナ侵略により、国際社会は根幹が揺るがされている」とロシアの侵略戦争を非難した。
また「東シナ海・南シナ海における力による一方的な現状変更の試みは続き、北朝鮮による核・ミサイルの脅威はますます増大している」と中国の海洋進出、北朝鮮の核・ミサイル開発を取り上げ「日米韓パートナーシップの新時代を拓いていく、という決意を示す」と日米韓の連帯をアピールした。(編集担当:森高龍二)