国連総会などに出席のため訪米する岸田文雄総理は19日、訪米前の会見で「複合的な危機が重なっている国際社会において対立・分断でなく、協調する国際社会を作っていかなければならない」と強調。
岸田総理は「日本は人間の安全保障、人間中心の国際協力、こういった考えを訴えてきた。日本ならではの考え方を是非、国際社会に発信する努力をしたい」と述べた。
また「実効的な多国間主義を訴える、さらに安保理改革を含め国連改革、国連の機能強化、を訴えることも重要なポイントと考えている」と日本の立場を世界に発信する機会にしたいとの狙いを示した。
岸田総理は国連総会ハイレベルウィークに出席、一般討論演説を行うほか、SDGs(持続可能な開発目標)サミット、FMCT(核兵器用核分裂性物質生産禁止条約)のハイレベル記念行事、ウクライナ情勢に関する安保理首脳会合、保健に関する多国間会議などに出席する。
また第2次岸田内閣第2次改造内閣が発足したものの、内閣支持率が「ほぼ横ばい」で上昇しなかった受け止めについて記者団の問いに岸田総理は「人事は先送りできない課題に取り組む上で適材適所の考えに基づいて行った。結果を出すことで国民の期待に応えていく。その姿勢を大事にしていくことが重要と認識している」とのみ答えた。(編集担当:森高龍二)