上川陽子外務大臣は22日(日本時間)、米国での未来サミット閣僚級準備会合で「国際法が尊重されて初めて、平和と安全、人権、開発という国連の三本柱が達成可能」としたうえで「ロシアは関連する国連総会決議を尊重し、暫定措置に関する国際司法裁判所の命令を遵守し、ウクライナから直ちに無条件で軍を撤退させなければならない」と演説で強調した。
また「新型コロナ、紛争、エネルギーと食糧の危機、気候変動といった深刻な課題が複合的に絡み合う中、特に脆弱な立場におかれた人々の生活や安全が脅威にさらされている」とし「多国間主義を強化すべき。日本は未来サミットに積極的に取り組んでいく」と日本の立ち位置を伝えた。
国連改革についても「安保理が今日の世界の現実を反映するよう、常任・非常任理事国の両議席を拡大させるため、途上国を含めた幅広いパートナーシップを形成しなければならない。日本は常任理事国の拒否権行使抑制、理事国以外の加盟国による安保理へのアクセス向上、安保理の透明性向上に向け、リーダーシップをとっていく」とアピールした。(編集担当:森高龍二)