丸紅は、Teekay LNG Partners L.P.社(以下「Teekay LNG社」)と共同で、デンマークA.P.Moller-Maersk A/S社(以下「APMM社」)が保有するLNG船8隻の所有権益を約14億ドルで購入する事に合意した。
同社とTeekay LNG社は、子会社を通じてそれぞれ、48%、52%を出資して共同事業会社(以下「JVC」)をデンマークに設立し、JVCが所有権益を購入。尚、JVCは、購入資金の一部を銀行団からの融資により調達する。
APMM社は、長期用船中の3隻、短期用船中の3隻の計6隻を単独で保有し、また長期用船中の2隻の26%の権益を保有。これら8隻は、2004年から2010年に何れも韓国の三星重工にて建造されたもの。同社は昨年、BW Gas Limited社との協業によりLNG船の共同保有・運航事業分野への参画を果たしたが、エネルギー資源としてのLNG及びその輸送手段となるLNG船の重要性は今後益々高まると判断しており、この分野での更なる事業拡大を目指し、今回の買収を実施するに至った。
パートナーであるTeekay LNG社は海運大手Teekay Corporation社のLNG船事業会社だが、同件での協業を足掛かりに、LNG及びその他のエネルギー輸送ビジネスに於けるTeekayグループとの共同取組みも拡大して行く意向だ。