岸田文雄総理は4日の記者会見で憲法改正について「憲法改正実現に向けた最大限の取組みも必要」と語った。
岸田総理は「自民党総裁として申し上げれば、自分の総裁任期中に改正を実現したいとの思いに変わりはない」と述べた。
そのうえで「議論を前進させるべく最大限努力をしたいと考えている。今年は条文案の具体化を進め、党派を超えた議論を加速していく」と憲法改正の条文案の具体化を今年進めたいとの思いを語った。
岸田総理の自民党総裁任期は今秋に任期満了になる。再選への考えを記者団に問われ、岸田総理は「まず政治の信頼回復に全力を尽くしていかなければならないと考えており、その上で、物価・経済対策を始めとする、先送りできない課題に一意専心取組んでいかなければならない。現状においてはそれ以外、それ以降のことについて何も考えていない、これが実情」と濁した。
「総裁任期中に憲法改正を実現したい」と語った割には将来展望を語らない総理に保守派を引き留めておくリップサービス程度との見方もある。(編集担当:森高龍二)