岸田文雄総理は米議会での演説を終えて記者団に「米国が築き上げてきた国際秩序、これが今、新たな挑戦に直面している。あるいは自由や民主主義が世界中で脅威にさらされている、こういったことを指摘した上で、引き続き、米国のリーダーシップが必要不可欠ということ、そのために日本も共に責任を果たす覚悟があるとの思いを伝える演説をした」と述べた。
また日米比首脳会談について「この3か国の枠組み、初めての3か国の首脳会議を開催したわけでありますが、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するためには、同盟国、同志国の重層な連携が求められます。日本と米国、フィリピンは、この海でつながった海洋国家であり、自然なパートナーであると思っています。3か国が幅広い連携をしていくことが重要と考えています」と意義あるものになったとした。
また経済関係に岸田総理は「日本は米国に対する世界最大の投資国で、大きな雇用を生み出している。また、産業強化だけではなく、地域社会の発展にも貢献している、さらには日米関係が世界経済をけん引していく上で双方の投資促進が大変重要ということ、こういったことについて、バイデン大統領とも一致することができた」と強調した。
岸田総理は米議会での演説で「日本は世界最大の対米直接投資国」と語り「日本企業は約8000億ドルを投資し、米国内で約100万人の雇用を創出しています。これらは良質な雇用であり、製造業だけで50万人の雇用を生んでいます」とアピールしていた。(編集担当:森高龍二)