野田佳彦元総理が4月30日、自身のブログで先の衆議院補欠選挙、特に島根1区について「旧安倍派領袖の後継者との一騎打ちとなった島根1区は、元職の亀井亜紀子さんが勝利しました。私も『(自民党は)説明責任を果たさない。税金を払わない。処分は甘い。保守王国である島根から流れを変えよう』と、訴えました。王国に風穴があきました」と振り返った。
そのうえで「立憲が都市部でも地方でも自民党批判票の受け皿になれたことは、党勢拡大の弾みになります。しかし『勝って兜の緒を締めよ』です。慢心せずゴールデンウイーク明けからの国会活動に臨みたい」と「裏金事件の再発防止のための政治資金規正法改正に向けた議論」に成果を出す決意を示した。
野田氏は「4月26日にようやく政治改革特別委が始動し各党が意見表明した。政治への信頼を失墜させた自民党が、本来ならばまっ先に抜本的な改革案を示し他党の賛同を求めるのが筋です。最も遅いタイミングで最も改革の名に値しない案を、自民党は示した」と怒りを隠さなかった。
野田氏は自民案に「『顔を洗って出直してきやがれ。すっとこどっこい』と、思わず叫びたくなりました」と案を見て腹が立った感情を綴った。
そのうえで自民案について「総じて、抜け道だらけのザル法。野党各党が求める企業・団体献金の廃止や制限についても、具体策なし。自由に使える数十億のカネを生み出す政策活動費も手付かず。GW明けからの審議では、野党各党の主張に真摯に耳を傾けるべき。改革に背を向けたままの自民党と私たちは妥協するつもりはありません。政治資金規正法の抜本改革を強く迫るのみです」と発信した。政治改革が後半国会の「最大焦点」になる。(編集担当:森高龍二)