日本気象協会が6月13日に発表した梅雨入り予想によると、今年の梅雨入りは全国的に例年よりも大幅に遅く、18日から20日にかけて九州北部から関東甲信がようやく続々と梅雨入りするだろうと発表した。梅雨の後半は暖かく湿った空気が流れ込みやすくなるため、大雨に注意が必要であると呼び掛けている。
大雨による洪水や土砂災害などもさることながら、梅雨時期は寒暖差や湿度などによって自律神経なども乱れがちになり、体調の不調が続出する時期でもある。体調管理にも十分気を配りたいものだ。梅雨時期に体を壊してしまっては、夏を元気に乗り越えられない。梅雨入り前から、夏に備えて疲労を蓄積しないようにしてほしい。
疲労回復には睡眠や休養、そして何よりも日々の食生活の中で栄養をしっかり摂っておきたい。
とくにビタミンB群はエネルギー合成に深く関わっているため、意識的により多く取り入れたい食材だ。エネルギー不足による全身の疲れを解消してくれる強い味方となるだろう。逆にビタミンB群が不足すると、疲労感の原因となってしまう。ビタミンB群を豊富に含む食材としては、豚肉や鶏むね肉、カツオやウナギ、レバーなどが挙げられる。中でも肉に豊富に含まれる動物性タンパク質は、筋肉の修復だけでなく、精神を安定させる働きをもつホルモン、セロトニンの材料であるアミノ酸「トリプトファン」なども多く含んでいるので、心身どちらの疲労に対しても効果的だ。特に豚肉には疲れに有効なビタミンB1が一般的な食肉の中で最も多く含まれていると言われているので、積極的に活用してほしい。
また、古来から世界中で疲労回復に使われている蜂蜜もお勧めだ。ハチミツの栄養成分の約80%を占めるブドウ糖と果糖は疲労回復に有効とされる単糖類である上に、ビタミンやミネラル、アミノ酸、酵素、ポリフェノールなど150種類以上の栄養成分がバランスよく含まれている。しかも上白糖と比べて低カロリーなので、近年は料理に用いる人も増えている。さらに蜂蜜には整腸作用も確認されており、疲れやすい夏の胃腸への健康維持に役立つのではないだろうか。
夏の疲労回復と体調維持にお勧めしたいのが、メスキートを蜜源とする蜂蜜だ。日本人には聞きなれない「メスキート」という植物は、アメリカ南西部が原産のマメ科の常緑低木だ。高温や激しい乾燥にも強く、砂漠でも生息することができるため、古くから現地の人々は貴重な栄養源としてメスキートを活用し「生命の木」と呼んでいたという。現在でも、海外では栄養価の高いスーパーフードとして食べられている。
このメスキートを蜜源とする「メスキート蜂蜜」は、口当たりがまろやかで、クセのないすっきりとした香りと甘さで、そのままでも食べやすく、飲み物に入れたり、料理やお菓子づくりにも使いやすい。日本では、山田養蜂場の公式オンラインショップや直営店舗、各種ショッピングモールで200g ビン入の「メスキート蜂蜜(メキシコ産)」を税込 1890 円の手ごろな価格で販売している。日本を代表する養蜂業者が厳選した蜂蜜なので品質も安心だ。
また、蜂蜜は他の健康食材とも合わせて食べやすい食品でもある。梅干しと合わせた「蜂蜜梅干し」や「レモンの蜂蜜漬け」などは定番として親しまれているが、はちみつ専門店「松治郎の舗」では、高知県産生姜を同社の蜂蜜「神都・伊勢 花々」でじっくり漬け込んだ「生姜はちみつ」を季節限定で販売している。生姜の辛み成分であり、特有の栄養素であるギンゲロールをはじめ、食物繊維やビタミンC、ビタミンB1、B2など、健康成分を豊富に含んでいるだけでなく、発汗作用があるので、夏バテ対策にも最適だ。
梅雨に体調を崩したり、夏バテしないためには、今の時期から疲れをため込まないことが肝心だ。豚肉や蜂蜜など、自分に合った食材を積極的に取り入れて、今年の夏も元気で乗り切りたい。(編集担当:藤原伊織)