自民党の「裏金問題」。選挙区内の有権者に自分名義の香典を渡すなどしていた元安倍派の堀井学衆院議員(比例北海道、東京地検特捜部の家宅捜索を受け、自民党離党)が特捜部の事情聴取に「自分が香典を出したことを相手に伝わるようにする必要があった」趣旨の説明をしているとのNHKの報道を受け、日本共産党の山添拓参院議員は24日「岸田首相と自民党は(当該裏金議員に対し)洗いざらい調査すべきだ」と再調査を求めた。
堀井議員が有権者へ秘書などを通して自分名義の香典や枕花を届けた額は数十万になる疑いが言われている。その原資が「裏金」からとの疑惑は消えていない。堀井議員は裏金額が2196万円と裏金額では衆院51人中4番目に多い。
山添議員は「裏金を原資に違法な寄附を繰り返した疑惑の堀井議員。『自分が香典を出したことが相手に伝わるようにする必要があった』秘書に違法を指摘されても続けていたという」とXに投稿。「もはや『裏金は適正に使われた』との説明は成り立たない。岸田首相と自民党は、洗いざらい調査すべきだ」と再調査を求めた。
裏金問題では2月14日の衆議院予算委員会でも同党の塩川鉄也議員が「金の力で選挙をゆがめることはあってはならない。選挙買収などに裏金が使われていないか、徹底解明せよ」と岸田文雄総理(自民党総裁)に調査を求めていた。
「裏金」議員には二階俊博(3526万円)三ツ林裕巳(2954万円)萩生田光一(2728万円)ら衆院議員51人、山谷えり子(2403万円)橋本聖子(2057万円)世耕弘成(1542万円)ら参院議員31人がわかっているが、ほぼすべての議員が裏金の使途説明を国民にしないままだ。(編集担当:森高龍二)