日本共産党の田村智子委員長は２２日の記者会見で立憲民主党の枝野幸男衆院議員が「ヒューマンエコノミクス」ビジョンを示し「自民に代わる新たな国民政党」を訴え党代表選挙への出馬を表明したことに受け止めを聞かれ、両党代表間で自民政権を終焉させるために総選挙で連携と力合わせに合意しているとし「これを第１歩に協議を進めていきたい」と語った。
田村委員長は「立憲民主党の代表選についてコメントするのは相応しくないと思う」としたうえで「立憲民主党とわが党との間では（両党代表の間で）来るべき総選挙で自民党を倒すために連携と力合わせを行うことで確認している。代表選の結果がどうであれ（連携と力合わせの合意を）第１歩として協議が進められていくことを求めていきたい」と語った。
また枝野氏が総選挙での野党間連携について、全国一律での連携でなく、地域事情に応じた地域ごとの連携で自民政権を倒す考えを示したことについて、田村氏は「党の代表選の中で言われていることなので」とコメントを控えた。そのうえで「両党間で連携と力合わせを確認しているので、これに基づいた協議を進めていきたい」と記者団に答えた。
与野党超えて自民党総裁選後の１０月にも解散総選挙の可能性があるとして、各党とも選挙に向けた動きを活発化させている。
田村氏は「国民が自民党に対し向けている眼は、裏金事件は真相究明しないのか、責任をだれもとっていない。統一教会問題もうやむや。裏金の真相究明やりますと誰も言わない。企業団体献金や政策活動費を本当に見直すといわないと自民党は変わらないが（自民総裁候補に名の上がる人は）誰も言わない。統一教会どっぷりと言われていた方の推薦を受けて総裁選を戦う。これではかわらない。失望にかわる」と断じた。（編集担当：森高龍二）
