防衛省は25日、『カンボディアPKO派遣史』の『資料集その2』について、過去に情報公開請求があった際、「文書不存在」と回答したが、類似の情報公開請求を受けて文書探索を実施したところ文書の存在が確認されたと発表。9月27日を期限とする開示請求は部分開示することを決めたとしている。
防衛省によると『カンボディアPKO派遣史』は1992年年9月に活動を開始し、翌年9月まで行われた「カンボディア国際平和協力業務」での陸上自衛隊の活動についてとりまとめられた文書で、95年7月に陸上幕僚監部で作成された行政文書。
今年7月29日、「陸上幕僚監部編『カンボディアPKO行動史(資料集その2)』、陸上幕僚監部、1995年」に対する行政文書開示請求を受け、統合幕僚監部内でくまなく文書探索した結果、8月19日、秘文書庫内に該当文書が存在することを確認したとしている。
過去の開示請求時に特定できなかった理由について防衛省は「該当文書を2006年に統合幕僚監部に移管した後、統合幕僚監部内の秘文書庫を含めた当時の探索不足が主な原因と考えられる」とし「防衛省・自衛隊としては引き続き、国民に対する情報公開の重要性を認識しつつ、情報公開に取組んでいく」としている。(編集担当:森高龍二)