石破茂総理は10月31日開いたGX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議で『GX2040ビジョン』『エネルギー基本計画』『地球温暖化対策計画』の案を年内にまとめるよう関係閣僚に指示した。
そのうえで「GX最大のポイントは支援策と規制・制度的措置を一体的に講ずることで、政府の支援策の効果を最大化させる点」とし「来年の通常国会に向け、カーボンプライシングの詳細設計を定める改正法案の検討を進めるよう」にも指示した。
会議で石破総理は「GXの取組みは化石燃料を中心とした経済社会を脱炭素型に大変革していく産業革命以来の挑戦」と強調。また「気候変動問題という人類が直面する深刻な課題の克服にとどまらず、エネルギー安全保障と経済成長を両立しなければならない」と述べた。
石破総理は「地域の森林資源の活用などにも効果的な脱炭素先行地域の拡大、地熱、中小水力の開発は地域経済にGXの恩恵をもたらす。省エネ住宅の普及促進など『くらしのGX』を加速することで生活環境の向上にもつながる」とし「GX加速に向けた当座の取組みを具体的な施策として取りまとめ、経済対策に盛り込むように」と述べた。(編集担当:森高龍二)