石破茂総理(自民党総裁)は特別国会が召集される予定の11日、当日午前中に野党第1党の立憲民主党・野田佳彦代表や国民民主党の玉木雄一郎代表と個別に会談し、国会運営で協力を求める。
石破総理は今月1日、内閣発足から1か月を経過しての受け止めと今後の政権運営について記者団に「総選挙で大変厳しい結果を頂戴した。それはもう本当に厳粛に受け止めていかねばならないし、謙虚に受け止めなければいけないと思っている」と語り「選挙において示された民意を厳粛に謙虚に受け止めて丁寧に、丁寧に、これから先の政権運営に当たっていかねばならない」と謙虚な姿勢で民意を受け止めて政権運営していくと強調した。
総選挙での各社マスコミ世論調査でも、選挙結果が「与野党伯仲になること」を期待した回答が多数を占めていた。安倍政権下で「一強多弱」の勢力図が菅内閣、岸田内閣でも続き、安倍政権下では内閣法制局長官の首を差し替え「憲法9条」の事実上の解釈改憲まで行うなど、国会軽視の土壌が広がりつつあった。
野田氏は自公による過半数割れを踏まえて、この特別国会から「会期」「審議の時間」「国会の人事」など「これまでの国会と違う風景をすぐにも作りたい」と国会改革への着手をはじめ、政治改革でも実効性をあげていく考えを示している。(編集担当:森高龍二)