歴史に理解深め、平和愛する心育むこと大切 陛下

2025年02月25日 08:36

 天皇陛下は23日、65歳の誕生日を迎えられた。これに先立つ記者会見で、戦後80年の年であることに「先の大戦において、世界の各国で多くの尊い命が失われたことは大変痛ましく思います。亡くなられた方々や苦しく、悲しい思いをされた方々のことを忘れず、過去の歴史に対する理解を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかと思います」と述べられた。

 また「戦後80年という年月を考えると、日本において、80年間、平和の時代が続いていることはありがたいこと」と述べられた。

 そのうえでま「戦争の記憶が薄れようとしている今日、戦争を体験した世代から、戦争を知らない世代に、悲惨な体験や歴史が伝えられていくことが大切であると考えております。国内各地で戦争を知ろうとし、次の世代の語り部として育ち、戦中戦後の苦労を語り継ぐ活動が進められていることは、戦後80年を迎える今日、一層、意義深いものとなっております」と語られた。(編集担当:森高龍二)