日本自動車販売連合会ならびに全国軽自動車協会連合会の発表によると、2025年2月の国内新車販売台数は、前年同期比18.7%増の40万9347台となり、2カ月連続で増加した。ダイハツが認証不正による昨年の出荷停止の反動増で今期400%を超える増加となった。また、作年はエンジン認証不正があったトヨタも前年同期比128.2%と、供給の回復に伴い増加した。
ただ、経営統合か否かで揉めている日産とホンダは、日産が14.1%の大幅マイナス、ホンダも1.2%の微減となっている。日産は現在の日産社長である内田誠社長は退任が確実視されるなか、日産は2月13日、2025年3月期(連結)の2024年度通期業績見通しを下方修正しており、800億円の最終赤字を見込む。
新車販売の伸長をうけてメーカー各社の売れ筋車種も高い伸びを示し、軒並み前年を大きく超える実績を残した。ただ、日産車の売上を牽引してきたコンパクトe-Powerのノートは、高速燃費の悪さが周知の事実となり、前年同期比81.0%と不調。日産セレナとの自慢のシリーズ型ハイブリッドの2枚看板に黄色信号が灯った恰好だ。そのセレナも車名別登録台数で中型ミニバン・トップの座をトヨタのノアに僅差で明け渡した。(編集担当:吉田恒)
■2025年2月車名別売上ランキング
01)ホンダ N-BOX 18,823台 (114.8%)*
02)スズキ・スペーシア 15,715台 (105.6%)*
03)トヨタ・ヤリス 15,245台 (122.0%)
04)トヨタ・カローラ 14,254台 ( 96.0%)
05)ダイハツ・タント 12,404台 (103.6%)*
06)トヨタ・シエンタ 10,538台 (122.3%)
07)ホンダ・フリード 8,825台 (122.9%)
08)スズキ・ハスラー 8,589台 (111.2%)*
09)ダイハツ・ムーヴ 8,117台 ( 99.2%)*
10)日産ノート 8,110台 ( 81.0%)
11)トヨタ・アルファード 8,034台 (186.8%)
12)トヨタ・ライズ 7,995台 (732.1%)
13)トヨタ・プリウス 7,813台 ( 85.0%)
14)トヨタ・ルーミー 7,800台 (759.5%)
15)トヨタ・アクア 7,628台 (190.0%)
16)トヨタ・ノア 7,198台 (119.4%)
17)日産セレナ 7,190台 (109.0%)
18)日産ルークス 7,049台 (106.4%)*
19)スズキ・ワゴンR 6,981台 (122.6%)*
20)トヨタ・ヴォクシー 6,428台 (109.6%)
カッコ内は前年同期比 *は軽自動車