新年度予算成立 衆参で修正も熟議の結果と総理

2025年04月01日 06:35

 年度末となった3月31日、来年度の当初予算が成立した。これを受けて石破茂総理は「国会による予算修正は、衆議院では29年ぶり、参議院では初めてだということでありますが、それぞれの衆議院、参議院において真摯な議論がなされると、そして修正も行われると、ある意味、熟議の国会らしい、あるいは政府と国会の役割というものが、いかんなく発揮されたという言い方もできると思っている」と衆院では少数与党という状況下で年度内成立に安堵した感もにじませた。

 石破総理は「与野党を超えて、それぞれの持ち場において、あるいは政府においても、それぞれが誠心誠意、全力を尽くしていただいた、そういう結果だと承知しております。本当に、おかげさまで年度内成立ということになりました」と感慨深けだった。

 石破総理は「国民の皆様方の生活が安心・安定するように、物価上昇を上回る賃金上昇というものを背景にして、豊かなものとなるように、日本の独立と平和というものが確固たるものとなりますように、成立した予算の4月1日からの執行に誠心誠意、力を尽くしてまいります」と述べた。

 来年度予算は政府の再修正案が同日午後の参院本会議で採決され、自民、公明、維新などの賛成多数で可決。その後、衆院に戻され、本会議で同意を得て、成立した。衆参両院で政府予算案が修正されて成立するのは初めてのケース。予算総額は一般会計当初予算115兆2000億円と過去最大規模になった。(編集担当:森高龍二)