石破茂総理は30日、ベトナム、フィリピン両国首脳との会談など、両国訪問後の会見で、今回の訪問意義について第二次世界大戦終戦から80年、ベトナム戦争終戦から50年を迎える年であり「両国、東南アジア諸国との関係を改めて振り返るということが一つあった」と語った。
石破総理は「そういう思いもあり、慰霊碑を参拝した。いろんな歴史について、我々は忘れているけれど、向こうは忘れていないということも間違いなくあるはず」と述べた。
そして「過去を振り返るとともに、未来に向かって、どうやってベトナム、フィリピンと協力をしていくかということについて議論し、確認し、発展させるという目的で今回訪問した」と答えた。
そのうえで(1)首脳同士の個人的な関係の構築(2)安全保障においての協力強化(3)アメリカの関税措置を踏まえた対応が柱であったとした。
安全保障面での協力強化ではACSA(物品役務相互提供協定)、RAA(部隊間協力円滑化協定)、情報保護、OSA(政府安全保障能力強化支援)、そういった部門で具体的な協力関係を更に進めていく。
トランプ政権での関税措置への対応では産業の高度化、強靱化のために、半導体、脱炭素、エネルギー、新たな分野の協力というものをベトナム、フィリピンと更に強く行っていくとした。(編集担当:森高龍二)