自民党の西田昌司参院議員(京都府選挙区)が5月3日の憲法記念日の日に沖縄県那覇市内で開かれたシンポジウムで「ひめゆりの塔」の展示内容について「歴史の『書き換えだ』」「沖縄の場合は地上戦の解釈を含め、かなり無茶苦茶な教育のされ方」などと発言していたことについて、8日、立憲民主党の沖縄県総支部連合会は発言の撤回と謝罪を西田氏に求めるよう福山哲郎沖縄県協議会座長(京都府選挙区・参院議員)に申し入れた。
福山氏は緊急に協議。「同じ京都府の議員として極めて残念で、遺憾に思っている。党派、思想信条は違えども、本当に残念、強く抗議したい」と西田氏に対し沖縄県民への謝罪と発言撤回を求めていく考えを示した。
西田氏はシンポジウムで「ひめゆりの塔」について「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆり隊が死ぬことになった。そして米国が入ってきて、沖縄が解放された、という文脈で書いている」と歴史が書き換えられたなどとする旨の発言をしていた。
福山氏は「私の知る限りでは西田議員の発言のような記述は無かったと認識している。ひめゆり平和祈念資料館館長も、そのような記述は過去にも現在にもないと言っている」とし、西田氏は現地を訪ねて確認すべきと苦言を呈した。(編集担当:森高龍二)