石破茂総理は11日、訪日中のガブリエル・ボリッチ・フォント・チリ大統領と会談。銅やリチウムの最大の供給国のチリとは「日本の高い技術力を生かし、鉱業分野における二国間の協力を深めていきたい」と特にこの分野での協力関係強化への思いを伝えた。またチリが輸出しているサーモンやワインが日本でも知名度が高い旨を伝えた。
2027年にはチリとの外交関係樹立130周年を迎える。外務省によると、ボリッチ大統領から両国が災害多発国という共通課題に直面する中、チリを拠点とした中南米における日本による防災分野の人材育成の取組み(KIZUNAプロジェクト)に感謝する旨が述べられ、石破総理は災害発生時の避難所など防災分野での取組み状況を説明し「日・チリ間での防災面での連携を進めていきたい旨を述べた」としている。
また両首脳は地域情勢をついて「米国の関税措置が世界経済や多角的自由貿易体制に与える影響を踏まえつつ、経済分野につき幅広く議論した上で、世界が歴史的な転換点に直面する中、自由貿易が重要であることを再確認した」としている。(編集担当:森高龍二)