自民党に骨を埋めたい 自見国民新党代表

2013年03月05日 08:40

 自民党で生まれ育った政治家として自民党に骨を埋めたい。国民新党の自見庄三郎代表は自民党の石破茂幹事長との会談で、石破幹事長にそう話したそうだ。石破幹事長が4日夕の記者会見で記者団に会談内容を聞かれ「事実だけを話す」と前置きして語った。

 復党を認めるかどうかは石破幹事長に一任されており、石破幹事長は判断について「なるべく早い方がいい」と近々結論を出す意向だ。

 石破幹事長は「自見代表から私に対して『石破幹事長に大変ご迷惑をおかけした。全ての責任は自分にある。申し訳ない』との話があり、『郵政民営化法案が自民党の協力を得て成立、施行になったので国民新党の役割は終わった。自民党で生まれ育った政治家として自民党に骨を埋めたい。組織を預かる幹事長の立場、ご苦労を察して余りあるが、身一つで復党したいのでお願いする』との旨のお話がございました」と復党への申し出があったという。

 また石破幹事長は「鹿児島でなぜあのような民主党の推薦を得て、わが党の公認候補と国民新党公認候補との戦いになったのか。総選挙でもそうだったのかと尋ねたところ、『これは松下さんの遺言だったので、これはご理解いただきたい』との話だった。それに対して私はあれこれ申し上げることはいたしませんでした。自見代表のご主張は承りましたので、一任を受けている私が判断するということになります」と語り、その判断を早々に下す考えを示した。

 石破幹事長はさきの会見で、自見代表が復党の希望や党合併の意向などを自民党の選対委員長を窓口にするような格好で行ったことについても不快感を示すとともに、なぜ今になって復党なのかにも疑問を投げていた。どのような判断を下すのか注目される。(編集担当:森高龍二)