自民党の石破茂幹事長は国民新党の自見庄三郎代表が今月21日に党の合併や自身の自民党復党を自民党選対委員長に申し入れたことへの対応について、26日、「(幹事長である)私に会うのではなく、選対委員長に伝えておけば、それで良いという判断なのでしょうから、それを党で判断し、お受けするならお受けし、しないならしないということを、党の手続きに則って、なるべく早く判断したほうがお互いのためだ」と早期に決着させるべきとの考えを示した。
石破幹事長が参考とするため意見を求めた副幹事長会議は全ての意見が認めるべきでないというものだった。石破幹事長は前日の会見でも「党としての総括をするべきではないのか」とこの時期での申し入れに「なぜ」を連発して、納得いかない姿勢をうかがわせていたが、26日の会見でも、やはり、納得いかない様子だった。
石破幹事長は「補欠選挙を死力を尽くして戦った鹿児島においても、全く理屈が通らない。彼らはそのときに、与党であり、代表は閣僚であり、選挙期間中ほとんどあの選挙区に張りついて、自由民主党では駄目なのだと選挙戦を展開された」とし「安倍体制になり、私も幹事長として初めての選挙でしたが、死力を尽くして戦ったという記憶がある。その時に主権者たる国民に対して何を言ったのかということであり、昨年12月の総選挙でも同じ構図だった」と立ち位置の違いが明らかであったことからの違和感を明確にした。
また、申し入れの手続きにおいても「なぜ選対委員長のところにお話がいったのか、私にはよく理解しかねる」とし「党と党のお話であれば、党首会談、あるいは幹事長は浜田和幸参議院議員でしょうか、幹事長が党を代表して、小なりとはいえ公党であるから、幹事長たる私のところへ持っておいでになるというのが筋だと思う」と不快感を隠さなかった。(編集担当:森高龍二)