本府省採用「総合職大卒」の初任給が３０万円超え、特別給は０．０５月分の引上げで年間４．６５月分に、と人事院が７日、勧告を出した。
優秀な人材を国家公務員に確保するためだとしており、勧告では「民間企業の賃上げの状況等を反映し、昨年を上回る高水準のベースアップとした。全体では平均１万５０１４円、率にして３．６２％のアップとしている。人事院は「若年層に重点を置きつつ、中堅層以上の職員には昨年を大幅に上回る引上げ改定を行うことになった」と説明。
人事院は「これらの見直しが優秀な人材の確保と職員のモチベーション向上につながり、これまで以上に、１人１人の国家公務員が高いパフォーマンスを発揮することを期待する」などとしている。
そのうえで「国会及び内閣におかれては人事院勧告制度の意義や役割に深い理解を示され、勧告どおり実施されるよう要請する」などとした。加えて「国民の皆さんにおかれては新たな時代にふさわしい人材マネジメントに向けた改革の必要性に深い御理解をいただければ」と公務員の大幅給与アップに理解を求めた。（編集担当：森高龍二）
