三菱自動車は、軽自動車のスーパーハイトワゴン「デリカミニ」「eKスペース」をフルモデルチェンジし、全国の販売会社を通じて10月29日より販売すると発表した。「デリカミニ」にかんして云えば従来型は登場して2年と少々、未だに人気車種であるにもかかわらず、新車需要が厳しいなかでの国内販売にテコ入れを狙い、主力商品2種を全面改良する。
2023年5月に発売した「デリカミニ」は三菱自動車ブランドを象徴するモデルとして人気を博し、これまで3000台/月を超える国内販売を記録している。2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーでは「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞、さらにブランド・オブ・ザ・イヤー2023において「消費者を動かしたCM展開 特別賞」を受賞するなど、テレビCM、公式キャラクターである「デリ丸。」とともに、多くのユーザーから支持を集めていた。
今回フルモデルチェンジした「デリカミニ」はドライバーを冒険に誘う「進化したアクティブで頼れる相棒」、「eKスペース」は日常を安全・安心かつ快適に過ごせる「私の日常に安らぎが寄り添うクルマ」というコンセプトをそれぞれ踏襲し、エクステリア、インテリア、走行性能、安全性能、運転のしやすさ、使い勝手など全方位で進化させた。
具体例を挙げると、軽自動車初となる、エンジンレスポンスやASC(アクティブスタビリティコントロール)などの制御を専用チューニングするドライブモードを搭載。また、あらゆる路面状況でも上質な乗り心地を実現するカヤバ製ショックアブソーバー「プロスムース」の採用、運転支援機能「三菱 e-Assist」に、軽自動車で初となる後側方衝突防止支援システムの機能を搭載するなど、ハードウェアの面でアップデートされている。
さらに新型「デリカミニ」では、三菱自として初となるGoogle 搭載インフォテイメントシステムや3Dマルチアラウンドモニターのほか、デジタルルームミラー、前後ドライブレコーダー、ETC2.0も標準装備とした「DELIMARU Package」グレードを設定し、商品力の強化を図った。
そもそも「デリカミニ」は、広々とした室内空間と力強い走りを融合させた個性派ミニバン「デリカ」の名を冠した軽スーパーハイトワゴン。新型は先代モデルからコンセプトを継承しつつ洗練させ、エクステリア、インテリア、走行性能、安全性能、運転のしやすさ、アウトドアから日常での使い勝手の良さなどを進化させている。
ラインナップは基本装備でリーズナブルな価格設定とした「G」グレードから、最新のインフォテイメントや運転支援技術、安心・安全で便利な機能装備を充実させた「DELIMARU Package」グレードまで幅広いグレード設定も特徴だ。
車両本体のメーカー希望小売価格は、新型「デリカミニ」が196.46万円~290.73万円、新型「eKスペース」が174.9万円~194.59万円。(編集担当:吉田恒)