日産、軽自動車・超ハイトワゴン系「ルークス」をフルモデルチェンジして事前発表

2025年08月26日 06:37

NISSAN ROOX

日産新型ルークス、従来どおりMNKVの企画だが今回も基本計画は日産がリードした模様

 日産自動車が新型軽自動車の「ルークス」を先行公開した。メーカー希望小売価格(予定)は160万円台(税込)からとなる。発売は今秋を予定。

 MNKVの企画による新型「ルークス」は、従来の軽自動車の常識を打ち破る、まったく新しい価値を提供すると、日産では豪語している製品だ。

 従来型モデルに続いて、日産と三菱自の合弁会社NMKVのマネジメントのもと、日産が中心となって企画、開発を行なった軽自動車だ。

 インテリアは、乗りこんだ瞬間に開放感をもたらすデザインを採用。12.3インチの統合型インターフェースディスプレイによるシームレスな空間は、従来の軽自動車を超えた上質な乗り心味と、自宅のリビングにいるかのような快適な空間を提供。

 また、従来型で好評だったアラウンドビューモニターを進化させた「インテリジェント アラウンドビューモニター」(移動物検知、3Dビュー機能付)を搭載。交差点やT字路など、死角を「見える化」することで、“見えない不安”を取り除き、運転時の安心感を大きく高めた。

 室内長は旧型より115mm拡大し、クラストップの2315mmを実現。また、後席ニールームについても前型同様クラストップの795mmを確保しており、大人がゆったりと座れて、小さな子どもが立って着替えることも可能だ。荷室も十分な容量だ。クラストップの荷室最大長675mmを確保し、48リットルのスーツケースを同時に4個積載しつつ、大人4人が広々と過ごせる空間を作り上げた。

 軽スーパーハイトワゴンの特徴である後席スライドドアは、前型に引き続きクラストップ*¹となる650mmの開口幅を確保すると同時に、セレナと同じサイズの大型乗降用グリップも備えており、乗降客や子ども乗降をスムーズに行なうことが可能だ。

 快適な移動空間を実現するために、エンジンは燃費と静粛性を改善した。さらに、防音効果のある遮音シートや高機能吸音材をドアやタイヤ周りに採用し、車外からの騒音を気にすることなく会話が楽しめる空間を実現した。

 また、シートトリムには柔らかい肌触りと伸縮性により、しっかりと体を包み込むメランジ生地を採用し、自宅のソファのような快適性を目指し、後席はシートの着座接地面を拡大し、体圧をより分散させるように改良を施したことに加え、振動吸収性に優れる高密度のウレタンを採用。走行中に体が振られることを抑制し座り心地を向上させた。

進化したADAS安心安全の運転支援。列記すると、「インテリジェント アラウンドビューモニター」に軽自動車初の「インビジブルフードビュー」、「3Dビュー」、「フロントワイドビュー」の3つの新しい表示機能を搭載した。もちろん新型でも好評の「プロパイロット」に加え、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」、軽スーパーハイトワゴン初の「BSW(後側方車両検知警報)」、「RCTA(後退時車両検知警報)」など軽自動車として最高レベルの機能を搭載した。

 新型も従来から継承してAUTECH LINEをラインアップする。「AUTECH LINE」は、さりげない個性やこだわりをクルマに求める顧客に向けて、車種ごとに最適化した特別なカスタマイズを施した新たなシリーズ。今回、「キャラバン」続いて新型「ルークス」にも設定する。

 新型ルークス「AUTECH LINE」は、クール&アグレッシブを商品コンセプトに、専用デザインのフォグランプフィニッシャーや15インチアルミホイール、シルバー色ドアミラー、新型「ルークス」で唯一のブラック基調のインテリアを採用したカスタムカーだ。シート地には、スタイリッシュな意匠と上質な手触りに加え、防水機能も兼ね備えた専用の合皮素材を採用した。普段の手入れも楽に行なえ、子どもとの外出やアクティブな使用シーンでも水濡れや汚れを気にせず使用できる。

 日産が軽自動車のルークスをフルチェンジした。噂どおりの内容だ。日産車のなかでべすと5に入る売れ筋だが、これ1台で日産を救うと云うのは、酷では……?(編集担当:吉田恒)