TOYOTA、新型ハイラックスのBEVモデル、タイで公開 日本仕様はディーセルエンジン搭載

2025年11月11日 06:22

TOYOTA HILUX

新型ハイラックス日本仕様 BEVのボディ寸法は全長5320mm×全幅1855mm×全高1800mm、ホイールベース3085mm 日本市場へはディーゼルエンジン搭載車がデリバリーとなる予定

 トヨタ自動車は、従前からカーボンニュートラル社会の実現に向けたマルチパスウェイに取り組み、バッテリーEV(BEV)や燃料電池車(FCEV)など多様なパワートレーンをグローバルで展開していくことを発表している。

 その一環であろうが、タイ・バンコクでToyota Motor Asia(TMA)が開催する新車発表イベントにて、新たにBEVモデルを加えた新型「ハイラックス」を世界初披露した。アジアでは2026年以降順次発売を予定している新型だ。

 なお、ディーゼルエンジン搭載モデルを導入予定の日本仕向けについては2026年年央に発売する予定だ。

 新型ハイラックスは、マルチパスウェイの取り組みを一層加速すべく、今回発表したディーゼルモデル、BEVモデルに加え、FCEVモデルの開発を進めている。FCEVモデルは欧州、オセアニアに2028年以降の投入を予定しているモデル。

 今回発表となった新型ハイラックス──イベント展示車両・BEVモデル・プロトタイプは、駆動電力供給用の総電力量59.2kWhのリチウムイオンバッテリーを採用。eAxleの高効率化もあり航続距離は300km以上を実現する。

 バッテリーパックはフレーム幅を最大限生かしつつ床下に収まるように搭載することで、前後に高出力タイプのeAxleを採用し、システム最高出力144kWを発揮する。同時に、進化した制御システムにより優れた悪路走破性を実現した。

 新型ハイラックスBEVのボディ寸法は、全長5320mm×全幅1855mm×全高1800mm、ホイールベース3085mmと、なかなかに大柄だ。日本で展開予定のディーゼルバージョンも、これに準ずるエクステリアとなろう。

 今後もトヨタは、各地域でのニーズやカーボンニュートラルへの貢献に向けて、様々な選択肢の開発を進め、「もっといいクルマづくり」に取り組むとしている。(編集担当:吉田恒)