政治改革・公務員改革前面にアピール 橋下氏

2012年11月22日 11:00

 日本維新の会の橋下徹代表代行は21日、大阪府下で街頭演説し、東京都知事14年の経験者(石原慎太郎氏)と大阪府知事4年の経験者(自身)が一緒に日本の政治を動かしていこうというのは初めてだと語り、特に、議会改革、公務員改革に成果をあげた府知事時代の実績を示して、政治改革、行政改革を前面に押し出しアピールした。

 橋下代表代行は大阪市バス運転手の年間給与が民間バス会社で360万円から400万円、高いところで600万円から700万円だったなか、800万円だった」と指摘。その額が「行政のなれあいがそうさせていた」などと公務員改革の必要の一例をあげ、日本維新の会は議員自ら身を切り、公務員改革を行うことを示した。公務員は身分でなく職業だとの意識づけの必要も訴えた。

 そして「ムダをなくし、必要なところにまわす。大阪でできたことは全国でもできる」と訴えた。

 また、橋下代表代行は「自民・民主の政治の枠組みは我慢できなかった。自民に愛想をつかして民主に政権を任せたのに、不満と失望だけにかわった。だからと言って自民に戻るのは(良しとしない)。だから第3極をつくった」とした。

 日本維新の会は憲法改正の発議要件を「3分の2から2分の1に」ハードルを下げるとともに、憲法を変えるか否かの国民投票、首相公選制をあげる一方、日本の主権と領土を自力で守る防衛力と政策の整備、教育改革では教育委員会制度を廃止し、首長に権限と責任を持たせた第三者機関による監視、地方分権型教育行政、悪しき平等・画一主義からの脱却などをあげている。

 経済ではTPP参加、FTA拡大、徹底した就労支援のもとで解雇規制の緩和を含む労働市場の流動化を図るなどもあげている。

 また、自ら身を切る改革では衆議院議員数を240に、議員歳費その他の経費を3割削減。公務員を身分から職業に、さらに地方公務員を含め公務員の総人件費の削減などをあげ支持を訴えている。(編集担当:森高龍二)