フィルタリング利用 高校生51.9%とまり

2011年09月02日 11:00

 警察庁が小学4年生以上の児童、中学、高校生を持つ保護者を対象に子どもが使用する携帯電話の利用環境実態調査を行った結果、インターネットを使えない機種や設定、あるいはフィルタリングを利用しているのは小学生で75.9%、中学生で67.5%、高校生では51.9%に留まり、年齢があがるのに伴い、途中解除するケースが増加していることが分かった。

 警察庁ではフィルタリング利用率の低い都道府県を中心に100%の普及をめざし、啓発活動を推進したいとしている。フィルタリングについては全く知らない保護者も12.7%いた。

 調査は今年2月から4月、5月にかけて全国の小学生(4年以上)2万2733人、中学生2万7468人、高校生1万6107人の保護者(合計6万6308人)を対象に子どもの携帯電話の利用状況やインターネットに関する保護者の認識などについてアンケートした。

 フィルタリングを利用しない理由のトップは子どもを信用しているで47.4%、特に必要を感じないが次に多く23.4%だった。また、フィルタリングを解除した保護者のうち、子どもから頼まれて解除したケースが57.3%で最も多かった。また43.2%は子どもを信用しているとした。
(編集担当:福角忠夫)